やらない仕事のための勉強 でもやっておく理由

広げた方が狭くなるという禅問答です。

やらない仕事のための勉強 あれもこれもできるか?

難関資格をもっているというと、いろんな仕事ができると思われます。
税理士や他の士業でも、資格取得に加えて登録までに就業要件が課されていることもあるので、対応できる仕事の範囲は広いようにも思えます。
(税理士の登録には、資格取得前後に2年間税務業務に従事する必要があります)
私も有資格者から登録者に変わるということは、色々な仕事に対応できる能力が身についていなければならない思っていました。

以上は、すべて誤解です。

私自身、資格も取得しましたし、就業要件を満たして登録しました。
、しかし、時間が経てば経つほど自分のできない仕事や縁が無かった業務が多いことに気づかされます。

やるべき仕事や期待される業務ができないとわかると、焦(汗?)ります。

本を購入したり、セミナーに参加したり、自分で試してみたりと勉強や試行錯誤が続きます。

とはいえ、時間は無限にありませんし、すべての仕事が何でもかんでも完璧にできるはずもありません。

やらない仕事のための勉強 できないよりやらないという選択

なんでもかんでもできないのに、それでも前進しなければならないので、優先順位をつけたり、重み付けを考慮します。
慌てたり、混乱しているときほど判断の基準を確認することになります。
優先順位や重み付けは大事なのですが、その一方で、専門家ならば知っているべきという知識も多々あります。

たとえば、税務会計業務では、法人成り・融資・清算解散・成年後見制度などがあります。
直近の仕事では取り扱わないけれど、仕事の方向性を誤らないためにも知っておくべきテーマです。
また、試験では出題範囲外だったが、仕事では必須というテーマもあります。

やらない仕事のための勉強は、知識や経験が無いからできないと消極的にならないための勉強といえます。。
できないではなく、やらないという選択のためです。

やらない仕事のための勉強 鈍感にならないために 

自分の取り扱う仕事で得意分野があることや、実績がある件は強みです。

それとは逆に、知識や経験が不十分で取り扱ったことがない業務もあります(むしろ多いくらいです)。

試験勉強とは違って、仕事ではそうした知識や経験の不足が必ずしも弱みにはなりません。
(試験勉強は、弱い分野を減らすことが合格への近道になります)

ただし、そういった知識や経験が手薄な分野への反応は鈍くなります 。 

今取り扱うことがなくても、やらない仕事のための勉強をしておくことで、仕事が広がっていきます。

 

蛇足
いろんな意味で拡散中です。
埋没が増えそうですが、止む無しです。

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