青色○○ 青色申告とは別に早めに

用紙の色は青じゃないが・・・

青色○○ 特典をゲットするために

新型コロナウイルスの影響で令和元年度の確定申告の期限は、4月16日(木)まで延長されました。
不幸中の幸いではありますが、油断大敵です。

国税庁HPをみても、確定申告の期限が延長されたことには言及されていますが、各種届出については言及無しです。
言及無し、つまり当初の予定通りと考える方が安全です。

確定申告に関連した届出では、青色○○に注意したいところです。
具体的には、「青色申告承認申請書(以下承認申請)」と「青色専従者給与に関する届出書(給与届出)」です。

どちらもフリーランス・個人事業主の節税では定番の手段となります。

青色○○ 〆3月16日(月)に注意

承認申請も給与届出も特典をゲットするための締め切りは3月16日(月)です。

提出先は申告書を提出する先の税務署です。

その特典とは以下の節税効果になります。
承認申請により、青色申告特別控除・損失(赤字)の繰り越し・青色専従者(家族従業者)への給与支払が可能になり節税できます。
給与届出を出しておけば、家族従業員への給与支払も経費にできます。
(言い換えると、給与届出無では家族への給与支払は経費になりません)

A4の用紙1枚を出しておくことで節税のチャンスを確保できます。

青色○○ 書き方などの注意

承認申請では、以下の点が気になるかもしれません。
・事業を開始した日→前年以前より事業をしているなら空欄
・簿記方式→複式簿記か簡易簿記かにチェックしておけばOK、変更は自由です。
・備付帳簿名→現金出納帳・固定資産台帳・預金出納帳・総勘定元帳・仕訳帳です。とくに総勘定元帳と仕訳帳は法律上も必須です。

給与届出では、以下の点に注意してください。
・従事の程度→1日又は1週間の勤務時間
・給料・賞与→給料額として設定する上限です。支払予定より大きめが安全です。
・昇給の基準→「業績による」でOKです。

なお給与届出と一緒に下記も提出しておきましょう。
・「給与支払事務所等の開設届出書」
・「源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書(→納特ノウトク)」
雇用して給与を支払うと、毎月源泉所得税を納付する義務が生じます。
納特を利用することで、1~6月分を7月に、7~12月分を翌年1月にまとめて納付できます。

これらの書類を税務署には、持参か郵送で提出します。
控えを保管したい場合は、あらかじめ2部作成します。
持参なら、税務署窓口での提出時に控えに収受印を受けておきましょう。
郵送なら、返信用の封筒に切手も貼って書類と同封しましょう。

 

蛇足
50歳未満のフリーランス・個人事業主の方で、青色専従者を見かけることは近年少なくなってきている印象です。
夫婦で経営というよりそれぞれが仕事をもっているケースが増えているでしょうね。

 

 

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