会計処理を見失う理由と対処方法とは?
脱・何やってるんだっけ?

暑くなるとボーッとしてきます。

ミスだの失敗だの暑さのせいにしたくなります(笑)。

ボーッとして自分を見失いやすいときだからこそ、
再起動のきっかけが大切になります。

無心にブドウをいただきたい

見失わない 何やってるんだっけ?

税理士事務所であれ、一般の事業所の経理担当であれ、
無心に資料整理や入力をすることが好きという方がいます。

紙の資料に苛立ち、入力で煩悶している私とは違い(笑)、
貴重な逸材と言えます。

混沌とした状況が整然と秩序だっていくことで、
達成感得られるようです。

一方で、会計処理を始めたばかりの方では、

  • 何やってるんだっけ?

といったフワッとした疑問が口をつくことがあります。

ことばはフワッとしていても、内心が不安だったりすると、
仕事への取り組みも弱まります。

見失わない 作業や処理で終了か?

「何やってるんだっけ?」ということばが口をつく場合、

  • 作業や入力の処理がゴール視されがち

といった共通点があります。

たとえば、会計ソフトの入力。

複式簿記の仕組みに詳しくない使い手であっても、

  • 処理のパターン化
  • 処理の方法がわからない場合の回避方法
    • 例:仮受金、仮払金勘定で入力

と対処方法があれば処理は進められます。

入力の処理そのものが滞ることはありません。

一方で、入力の処理が仕事のゴールだととらえていると、
仕事を進める過程で成果がピンボケしていきます。

とりわけ、ため込んだ対象を一挙に入力する場合(笑)。

数ヶ月分の会計処理といっても、取引はパターン化され、
類似の取引先が大半だったりします。

無心に入力しているはずが、ボーッとしてしまいます(笑)。

入力の対象が類似している、入力の処理がほとんど同じ
という状況ではいたし方ないのかもしれません。

とはいえ、そうした状況を放置していても好転しません。

むしろ、意味不明な処理を強制・義務的に行っているだけで、
処理が中断されたり、先送りされるかもしれません。

「何やってるんだっけ?」からの対処方法が必要です。

見失わない 意味づけを優先する!

会計ソフトへの入力であれば、入力後には、

  • 貸借科目の残高
  • 損益状況の推移
  • 消費税課税科目
  • その他留意事項の抽出

といった確認事項があります。

ソフトに入力すれば集計や転記は自動的にされますが、

  • 処理の結果の妥当性は利用者次第!

といった制約があります。

現金残高がマイナスの貸借対照表も現金主義での売上計上も
しれっと成果面して出力されます。

会計処理を始めたばかりの方にとって入力は大きな「壁」ですが、

  • 「壁」の向こう側にある処理の意味や成果を理解しておく!

といったアプローチが対処方法としておすすめとなります。

会計ソフトの入力といっても簿記の知識だけでなく、
税法の理解が必要なこともあります。

処理の効率性も大切ですが、取り組んでいる対象の意味の理解が優先です。

税理士のサポートが効果的な選択となります。

 

蛇足
真夏のブルーツはスイカのイメージが強いのですが、
ブドウも美味しい季節です。
エアコンの効いた部屋で冷やしたブドウをいただくと
涼感が強く感じられます。

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■林友範税理士事務所

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