原則だけの税務会計処理では不足か?
例外対応でブレーキをかけない!
税務会計の処理は原則だけでも幅広いのですが、
例外も多々あります。
気が乗らない、不安が先にくると例外を口実に
対応を棚上げしたくもなります(笑)。
ブレーキをかけないための見方が必要です。

原則だけ つい先送りしてしまう…
税務会計の処理は知識や理解しておく範囲が膨大です。
原則や基本があるとはいうものの、例外も多くあります。
一つの処理のミスがどこに・どれだけ影響するかわからないと
不安を募らせることにもつながります。
知識や理解、経験が乏しいと原則と例外の区別がつきにくく、
対応をつい先送りしたくなります。
手を付けやすくするくする糸口が必要です。
原則だけ チェックできていますか?
税務会計の処理が億劫になりがちな場合には、
- 原則的な対応に絞る!
- 例外はフラグを立てて後回し!
と割り切った対応がおすすめです。
原則的な対応というと、カンタン・機械的な印象ですが、
重要度も頻度も高いものが目立ちます。
たとえば、「月次決算」での確認事項。
下記は定型的な確認対象です。
- 売上の計上
- 現金主義ではなく、発生・実現主義
- 資産や備品の購入
- 10万円未満、10万円以上30万円未満、30万円以上の区分
- 交際費・会議費の区分
- 例:贈答品‐贈答品、福利厚生費、広告宣伝費
月次決算ではあっても、貸借科目の残高や源泉所得税、
消費税も確認対象です。
原則的な税務会計の処理の対象だけでも、チェックのやりがいは
あるはずです(笑)。
原則的な対応に向き合ってみると、例外まで手が回らないことが
はっきりするかもしれません。
原則だけ 優先度をはっきりさせる!
税務会計の処理が原則な対応だけで全てをカバーすることはできません。
不明点やイレギュラーの事態など判断のつかない処理もあります。
とはいえ、処理の量に注目すれば例外はごくわずか・僅少です。
例外の対応には調べる・検討するといった工程が続きます。
経営者や経理担当者だけでなく、税理士のサポートも必要かもしれません。
例外への対応はいつまでも無視することはできませんが、
メリハリをつけた対応は必要です。
経営者と税理士に役割分担ができていれば、例外でブレーキをかけずに
税務会計の処理を続けられます。
原則的な税務会計の処理に集中することで経営課題の優先度がはっきりします。
蛇足
アイキャッチ画像は献血でいただいたカレンダーと食品ラップです。
カレンダーには早速2026年(令和8年)の予定を書き込みました。
ラップも「けんけつちゃん」ロゴ入りの仕様でした。

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