経営目線での税金分類とは?
実践的な分類方法で管理する!
税金の地味なややこしさに「分類」があります。
ややこしい対象をわかりやすくするはずの「分類」が
かえってわかりにくくなる原因になっていたりします。
当事者目線が効果を発揮します。

どう分けるか?
目線で分類 いい質問ですね!
2025年(令和7年)は初夏と晩秋に小学校・中学校へ出張って、
「租税教室」で登壇しています。
登壇する立場になると、45分という事業時間が短すぎる
と理不尽な印象を持っていたりします(笑)。
授業では生徒から質問の時間もあります。
幸い、こちらは理不尽な税務相談はなく(笑)、
- 所得税と住民税の違いってなんですか?(中学3年生)
- 税務署と税務課の人って何が違うんですか?(小学6年生)
といった学びの場に相応しい質問が出てきます。
上記の質問はどちらも同じ目線から回答できます。
- 所得税・税務署 → 「国税」
- 住民税・税務課 → 「地方税」
ちょっと堅苦しく表現すれば管轄の違いでの分類となります。
目線で分類 わかりやすいか?
税金の種類は約50あります。
所得税・法人税・消費税・相続税・固定資産税・自動車税・酒税
といった税目は馴染み深いはずです。
とん税や狩猟税、石油石炭税などピンとこない税目かもしれません。
数多くある税目をとらえやすくするための「分類」が可能です。
- 課税の主体と管轄
- 国税‐所得税・法人税
- 地方税‐住民税・事業税・固定資産税
- 徴収の方式
- 直接税‐所得税・法人税・固定資産税
- 間接税‐消費税・酒税・たばこ税
- 税の性質
- 所得(利益)に対する税‐所得税・法人税・住民税
- 資産に対する税‐相続税・固定資産税・自動車税
- 取引に対する税‐消費税・印紙税・不動産取得税
上記以外にも税目を分類することは可能です。
それぞれ異なる税目の共通している部分を知ることで
税目ごとの特徴がわかりやすくなります。
とはいえ、当事者目線での有意義な分類が優先です。
目線で分類 当事者にとっての重要性
税目は50種類あり、複数の目線で分類できますが、
すべての税目が同じように重要ではありません。
経営者の目線で経営に影響しがちな税金で分類すると、
- 法人税‐利益に関連
- 消費税‐キャッシュフローを左右する
- 源泉所得税‐ミスが多発しがち
- 固定資産税‐設備投資と関連
といった重要性によりメリハリがつきます。
事業規模や業種により上記とは異なる税目が挙げられることもあります。
税負担は税額だけでなく、頻度・時期・手続きにも及びます。
当事者目線で税目を分類してみると、業務の見直しにつながります。
蛇足
アイキャッチ画像は親戚の「初老」のお祝いでいただいた
おまんじゅうと大福(山田菓子舗 石川県小松市)です。
石川県加賀地方では初老(男性・満40歳)のお祝いでおもちを
親戚に贈る習慣が今でもあります。
画像以外でもおもちや草もちもいただきました。

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