行き詰まりを打開する追加の質問とは?
ステップバッククエスチョンでそもそも論!
目前の課題に集中しすぎてしまうことがあります。
気づいてみれば、何のための課題解決だったか?
と空回りすることも…
問いかけにも試行錯誤の余地があります。

そもそも論不要の味覚
そもそも論 どこで行き詰るか?
業務の改善は複雑すぎるととりかかりづらくなってしまい、
改善の動きが鈍ります。
シンプルな方針をはっきりさせることが必要になります。
判断や行動に迷いを生じさせないために抽象的に表現する
という場面はあります。
たとえば、業務のデジタル化・オンライン化。
パソコン・スマホとインターネットでの事務処理や決済の改善を
明確に表す方針となります。
反面、抽象的なスローガンばかりが目立ってしまうことで、
当初の目的を見失う、行き詰ることがあります。
そもそも論 ステップバッククエスチョンで打開!
業務の改善として、決済処理をデジタル化・オンライン化する
という選択があります。
- インターネットバンキングの利用
- クレジットカードの利用
- 各種のキャッシュレス決済の導入
- 決済データと会計ソフトとの連携
どれも会計処理の改善につながる可能性があります。
一方、仕事のやり方を大幅に変える可能性もあるので、
当事者・担当者には負担になるかもしれません。
抽象的な改善目標だけを目指しても、目前の変化が大きい場合には、
当初の目的を見失って行き詰まりを感じやすくなります。
「ステップバッククエスチョン」でのそもそも論がおすすめです。
「ステップバッククエスチョン(Step-back Question)」とは、
あえて一歩引いた視点からの全体や本質を問い直しとなります。
- そもそも、なぜ決済をデジタル化・オンライン化するのか?
- 改善の起点に立ち返る
- 改善を自己目的化させない
たとえば、銀行の支店の再編や働き方の見直しが改善の背景にある
ということを再確認するかもしれません。
私の住んでいる石川県では、地元の地方銀行の支店が次々に集約されています。
さらにお昼の窓口営業にも時間の制約が加わり、窓口での対応が難しくなっています。
支店までの移動時間や窓口の利用時間をあらためて確認することで、
デジタル化・オンライン化の目的が再認識できます。
ステップバッククエスチョンの対象は少なくないはずです。
- なぜタイムリーに記帳を行う必要があるのか?
- そもそも試算表を作る目的は何か・
- 資料やデータにはそれぞれどんな意味があるのか? etc
そもそも論 問いを疑う問い
目前の課題に集中しすぎてしまい、本来の目的を見失うと
改善の勢いが削がれてしまいます。
ステップバッククエスチョンは「そもそも論」といった
メタ思考につながるのでおすすめです。
改善は一度の達成で簡潔とは限りません。
状況が変化すれば再度の改善も必要となります。
そもそも論のきっかけになるステップバッククエスチョンは
見失いやすい目標の確認に有効です。
蛇足
アイキャッチ画像は子持ち鮎の塩焼き(「かのや(石川県白山市)」)です。
祖父の50回忌法要後に親戚との会食で出された一品です。
アタマからしっかり丸ごと美味しくいただきました。
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