消費税の処理の仕上げはクリーニング!?
まとめて確認するからわかりやすい!?

記帳、帳簿の作成は取引発生の都度タイムリーにしましょう!
が基本のはずです。

とはいえ、基本や一般論には例外もつきものです(笑)。

決算・申告だからこその視点もあります。

こっちも片付けたいなぁ

消費税の仕上げ 仕組みと現実の乖離

税金の仕組みを知っておきたいという欲求は根強くあります。

とりわけ所得税。

事業や投資をしていなくとも関わりのある税金です。

法人税は無視できない税金ですが、法人の経営者に限定されます。

消費税はというと、2023年(令和5年)のインボイス制度開始以降、
個人・法人の事業規模と関わりなく納税者が増加しました。

消費税は所得税・法人税とは別の税金なので、理解も対策も必要です。

消費税の基本的な仕組みはシンプルです。

  • 納税額=受け取った消費税-支払った消費税

とはいえ、現実には基本的な税額の算出も本則課税や簡易課税・2割特例と
必ずしもシンプルではありません。

消費税の仕上げ 決算・申告時のクリーニング

簡易課税は売上高と事業区分から消費税の納税額を算出できる点で
「簡易」な課税の仕組みです。

本則課税は簡易課税とは異なり、売上などでの受け取り時の消費税と
経費などの支払いでの消費税をもとに計算します。

抽象的に理解していると、現実の処理を誤解してしまいます。

  • ✘ (受け取った金額-支払った金額)✕消費税分=消費税納税額

現実には複数の税率、消費税に関連しない取引があるため、
会計ソフトへの「仕訳」の入力の都度確認が必要です。

標準的な会計ソフトであれば取引の仕訳入力の一つとして
消費税の税率があり、集計・転記対象となります。

本来であれば、入力の都度確認という点で他の入力対象と変わりません。

他方、決算・申告時点だからこそまとめて消費税率を確認する
という視点もあります。

無視できないとはいえ、目立ちにくい消費税率の区分の確認は
同じグループを対象に確認してみるとミスがわかりやすくなります

会計ソフトで消費税の集計データだけを対象に確認がおすすめです。

たとえば、やよいの青色申告。

「集計」→「消費税集計表」より「検索」で消費税率を確認します。

あるべき消費税率とあるべきでない入力対象を利用しての確認がおすすめです。

誤った入力箇所の訂正、クリーニングの処理が欠かせません。

消費税の仕上げ 必要なデータを整理!

本則課税の申告書は簡単とは言えません。

他方、申告書作成の準備であれば複雑ではありません。

消費税率のクリーニングともいえる確認の処理だけでなく、
課税取引金額表」の作成もおすすめです。

会計ソフトで出力できなければ、Excelでも作成できます。
 (「消費税 課税取引金額表 Excel」で検索)

「確定申告書等作成コーナー(国税庁)」でも入力データとなります。

取引と会計ソフトへの入力には時間を置かないことが基本です。

他方、決算・申告は1年間を振り返っての処理となります。

取引の都度・適時作成したデータを決算・申告時に見直すことは
矛盾していません。

とはいえ、申告期限があるので効率的に処理を進める必要があります。

会計ソフトもExcelも申告アプリも必要に応じて使うことになります。

 

蛇足
アイキャッチ画像は除雪用の一式です。
2025年(令和7年)の石川県は1月中旬までは雪がなかったものの、
1月下旬以降は断続的に雪が降っていました。
2月の下旬になり、ようやく冬の終わりが感じられるようになり、
ぼちぼち除雪のグッズともお別れのようです。

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